2010年01月26日

《白川》三条通〜仁王門通(橋脚の跡の様な石柱の謎)

三条通から北の白川を見た所(両側に家)

白川沿いの昔ながらの家

白川沿いの建て替えられた家

 白川の三条通から南下して東大路通と交差するあたりまでは、以前、こちらで一本橋などの紹介をしましたが、白川を三条通から北上した事がなかったので歩いてみました。 三条東大路を少し東に入ったこの辺から、平安神宮の鳥居の南西のこの辺の300mくらい間です。
 実は、《桝富》が夕方は午後5時から開店という事で5時すぎに行ったら、まだ、「支度中」の札が掛かっていたので時間つぶしに歩いてみました。
 三条通から北は白川沿いの道はなくなり、白川の両側は家になりますが、少し西の通りを北上すると(《桝富》の前を通って50mほど行くと)、また、白川沿いに小道があります。 白川沿いには昔ながらの家や建て替えられた家やマンションが混在しています。
 さらに白川沿いの小道を北上すると二羽の鴨がのんびりと泳いでいました そういえば《桝富》のメニューに「鴨せいろ」「鴨なんば」があったけど「まさか、この鴨が料理される訳ではないでしょうね」と思いつつ、さらに北上しました。
 仁王門通の少し手前あたりに、橋げたがなくなって橋脚だけが残されたような石柱が白川の中にありました。 自然石にしては綺麗な立方形で、縦に溝があるし、コンクリートにしては表面がざらざらで、いつごろに作った物か(100年以上経っている物とも思えないし、最近、作った物でもなし)と思いつつ、写真を撮ってきました。 30〜40m北には仁王門通があるので、明治以降、疎水が出来てから、こんな所に橋を作るのも少し変です。

この辺にはマンション

白川に鴨が泳いでいました

橋脚だけ?(縦の溝は何の為?)

すぐ向こうには仁王門通

仁王門通と平安神宮の鳥居

白川と疎水がT字で合流している地点(水面は水門以下)

仁王門通の北の疎水にも鴨が十羽ほど泳いでいました

【動画】疎水で泳いでいる鴨

 もう少し北上すると白川は仁王門通と交差してT字で疎水と合流します。 最近、雨が少ない事もあり、疎水の水位が低く、疎水から白川への水門の位置まで水位はありませんでした。
 疎水が出来た頃は、動物園の南東角あたりで白川と疎水が合流し、ここで、再び、白川と疎水は分かれていました。 しかし、写真を見ると、この時は疎水から白川に水は流れ込んでいないので、今は別のルートでも白川に水が流せるようになっているのかも知れません。
 疎水にも、泳いだり、潜ってえさを捕っている鴨がいたので動画も撮影してきました。

川に降りるはしご(小さな子供用)

水門跡の石柱を境に川底の様子が違う

【地元の人に聞けば良い!】
 古い事は古くから住んでいる地元の人に聞けば良いのだと思い、そう言えば、このブログに紹介するネタ集めで知り合った中に最適の人がいたので、不思議な石柱について《不思議な道具屋》に聞きに行って来ました。
 「いつ頃まで橋が架かっていたのですか?」と聞くと「あれは橋を違ごて、あそこに板を差し込んで水をせき止めてプールにしてたんや。土橋のプールと言うて、昭和30年代、40年代頃には、夏になると、あの辺に食べ物(心太やアイスクリーム等)も売りに来てて子供にとってはそれも楽しみやった。動物園の汚水が流れてくるので、あそこで泳いだ後は目薬をささなあかんと言うてた。けど、別に何ともなかったけどな〜」いう話しでした。
 また、「土橋のプールの底だけ、他と違って石ころと違ごて、砂になっている筈や」という事だったので、再度、川底の写真を撮って来たら、確かに水門跡の石柱を境に明らかに川底の様子は違いました。
 板を差込むのなら溝があるのも納得できるし、見た感じの古さ加減も話しのつじつまがあいます。 そう言えば、昭和30年代、40年代には「嵐山の渡月橋の少し下で川底を掘り下げてプールにしていた」という話しもあります。

水門跡の石柱を境に左側は石ころが多いですが右側は石ころが少ないです

一本橋近くで水遊びする子供達
《 2009.7.11 撮影》

【一本橋近くで泳ぐ子供達】
 夏(2009.7.11)、白川の一本橋の近くを通りかかると(場所はこの辺)、遊びに来た子供達が、ひざ下くらいの水深しかない所で泳いでいました。 ひざ下くらいの水深しかないので「泳いでいた」と言って良いのか、「水につかっていた」と言えば良いのか・・・という所です。
 水をせき止めて、もう少し水深を深くした方が子供達も喜ぶのでしょうが、おそらく、「衛生」「安全」「管理責任」などの問題があるのでしょう。 最近、屋外プールはどんどん少なくなってきていますが、「子供が外で遊ばなくなった」と言っても環境の変化も大きいでしょう。(ここ十数年で閉鎖された屋外プールは「伏見桃山城キャッスルランド」「八瀬遊園地」「ホリディイン京都」など)

これはもう『格好も気分も水泳』ですね《 2009.7.11 撮影》

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2009年06月26日

東山三条の不思議な道具屋《探偵ナイトスクープでも紹介》

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《東山三条の不思議な道具屋》

 ABC朝日放送『探偵ナイトスクープ』の桂小枝の小ネタ集でも紹介された事のある東山三条の不思議な道具屋です。 「道具」という看板はかかっていますが商売をしている様子はありません。 以前は1階にも古道具がひもで縛り付けられていましたが、数年前に1階は人が出入りできるように整理して改装されましたが、この建物に人が住んでいるかどうか不明です。

 今は2階のベランダの所に「木製のホイールに鉄のリムの車輪」「ゲゲゲの鬼太郎の人形」「鉄人28号の人形」「ウルトラマンの人形」「埴輪」「鉄兜」「修理しても動きそうにない掛け時計」「大村崑のオロナミンCのホーローの看板」「日章印便箋ノートの看板」「MeijiパイゲンCの看板」など、中にはマニアが欲しそうな物も陳列されています。

 道具屋の場所はこの辺で、東山三条を少し下がった西側にあります。 以前、紹介した「白川の一本橋」の近く(100mほど西北)なので、ついでに立ち寄ってみればいかがでしょう。

よく見るとマニアが欲しそうな物もあります

【追記】(2009.06.27)
 南側の写真を撮るのを忘れていたので午後5時過ぎに行ったら1階の雨戸が外されて営業していて、ちょうど店を閉める所でした。 (『商売をしている様子はありません』なんて書いて御免なさい)
 少し話を聞くと昼間だけ店を開けていて、いつもここを通るのは朝か夜なので気が付かなかっただけでした。 色々と面白い情報を聞かせてもらえそうなので、次の土曜か日曜に、もう少し早い時間に行って、ここで紹介できる面白い情報を仕入れてきます。

南側の2階の展示物《こちらにも面白そうな物があります》

1階の店内の様子とショーウィンドウの様子

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2009年06月03日

白川に架かった一本橋

 白川の三条通から東大路通まで間に、いくつかの面白いものがあるので紹介します。 まず、三条通から白川沿いに南下すると、すぐに東岸に「川に下りる階段」があります。
 昔は、ここから川に下りて洗い物や洗濯をしたのでしょうか?  道路側の石組みが少し違うので、昔は道路側にも1段か2段の階段があったのかも知れません。

川に下りる階段《昔は道路側にも階段があったのでしょう》

 もう少し南下すると「川に下りる階段」と「石の一本橋」があります。 こちらの階段は道路に凹んだ状態で川の下流から上流に4段下りて、階段を下りた所から川に方に向くと洗い物や洗濯が出来る状態になっています。
 一本橋の方は横幅約130cmありました。 横に手すりがないので、少し恐い気もしますが、おばあさんが普通に歩いて渡ってます。

一本橋と階段

川に下りる階段

一本橋《おばあさんが普通に歩いて渡っています》

 もう少し南下すると、さらに細い一本橋があり、こちらの横幅は約63cmです。 こちらの方が正式に「一本橋(通称:行者橋)」という名前がついているそうです。
 この橋も近くの人は普通に歩いて渡っています。 一番の下の写真をよく見て下さい。 ハイヒールを履いて、さらに携帯電話を見ながら、一本橋を渡っています。 一本橋の場所はこの辺です。

一本橋

一本橋の説明

幅は63cmほど

石の橋です

ハイヒールで携帯電話を見ながら一本橋を渡っています。

橋の下で川を石で囲っている

【追記】(2009.6.16)

 白川沿いの道を通ると、橋の下で川の一部を石で囲っているので気になったので写真を撮ってきました。 川の一部を石で囲って、その中で魚でも飼っているのかと思ったのですが、こんな石の囲いでは雨で川の水位が上昇すると、一気に水没してしまうでしょうし、この程度の囲いでは魚は簡単に越えてしまうでしょう。 何の為の囲いか、わかりません。

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2009年05月23日

京都の不思議スポット【光仁病院と陸橋の渡り廊下】

下から見た渡り廊下

普通の渡り廊下です

 陸橋から渡り廊下があって、陸橋からビルの2階や3階に、直接、入れる所はあります。 大阪では梅田や阿倍野の陸橋からデパートの2階に入れます。
 京都にも南区の国道1号線と九条通が交差した十字路の南西に陸橋からビルの3階に渡り廊下があります。 しかし、この陸橋は梅田や阿倍野のように人通りは多くありません。 また、渡り廊下がついているビルも光仁病院という病院です。 前から気になっていたので写真を撮る為に近くまで行っみました。 下から見た所は普通の渡り廊下です。

 見た所、普通の渡り廊下で、病院の出入り口は1階にもあり、3階につけられた渡り廊下には「どういうメリットがあるのか?」「どういう使われ方をされているのか?」気になります。 そこで、渡り廊下の先の出入り口がどうなっているのかを確認する為、陸橋を上がってみました。

陸橋を上がって
渡り廊下を横から見た所

渡り廊下の
手前まで来ました

扉の中を覗いてみました

扉の向こうには椅子やゴミ箱が置いてあり、
この扉は使われていないようです

 渡り廊下の扉の手前まで来ても特に出入り口付近に何も表示はなかったので扉の中を覗いてみました。

 扉の向こうには椅子やゴミ箱が置いてあり、この状態では扉を開ける事はできないし、この扉から中には入れません。 「現在、この扉は使われていないであろう」という事はわかりましたが「ここに渡り廊下をつけた目的やメリット」などはわからず、不思議な状態のままです。

 光仁病院の場所はこの辺で、東寺の南西になるので(わざわざ見に行く程の事でもないでしょうが)東寺に行った時にでも立ち寄ってみれば良いでしょう。

光仁病院の不思議な渡り廊下

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2009年05月21日

鴨川の飛び石(鴨川を歩いて渡る)《前編》

 鴨川(賀茂川)には、川を歩いて渡れる石(飛び石)が5ヶ所あります。 5ヶ所の飛び石を北から順番に《前編》と《後編》の2回にわけて紹介します。

飛び石【その1】《西賀茂橋付近》

 上賀茂神社の少し北、MKボウルの少し南にある西賀茂橋のすぐ北側にあります。 ここは通常の川の水位では水没していて「飛び石」とは言えないかも知れません。 しかし、飛び石を歩く事を想定して、飛び石の両岸は階段になっているので、ここは「賀茂川を歩いて渡る所」です。
 「水不足」で水位が低くなった時に、飛び石が水面から顔を出している状態を撮影に来たいと思います。 最初から「ややガッカリ」の情報で申し訳ありませんが、残りの飛び石を見ると、ここは別の意味で面白いかも知れません。 飛び石【その1】《西賀茂橋付近》の場所はこの辺です。

水没した飛び石

飛び石に降りる階段

向こう岸にも階段

飛び石【その2】《北山橋と北大路橋の間》

 2つ目の飛び石は北山橋と北大路橋の中間にあります。 ここは通常の川の水位では水没しません。 また、ここは飛び石の間隔も狭く、歩きやすいです。 ちょうど、犬の散歩をしていた人も犬もいっしょに飛び石を渡っていました。
 5ヶ所の飛び石は「石の形」「模様」「石の置き方」などが違っているので、それを比較するのも面白いかと思います。 ここは石の上に「桜」「魚」「鳥」などの絵が描かれています。 飛び石【その2】《北山橋と北大路橋の間》の場所はこの辺です。

北山橋と北大路橋の間の飛び石

飛び石に下りる階段

向こう岸まで続いた飛び石

桜の花の模様

上下が逆ですが鳥の模様

【動画】犬もいっしょに飛び石を渡る

《鴨川の飛び石》の地図を表示する
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2009年05月20日

鴨川の飛び石(鴨川を歩いて渡る)《後編》

 鴨川(賀茂川)には、川を歩いて渡れる石(飛び石)が5ヶ所あり、北から順番に紹介していますが、後半の3ヶ所を紹介します。

飛び石【その3】《賀茂大橋(出町)付近》

 賀茂川と高野川が合流する賀茂大橋の少し北に飛び石があります。 このあたりを「出町」「出町柳」と言います。 飛び石【その3】《賀茂大橋(出町)付近》の場所はこの辺です。 桜の時期に撮った飛び石付近の写真があったので、今回は、これを紹介します。 石の形は「千鳥」と「亀」で、石のアップの写真は、こちらで紹介しています。

加茂川(左手)と高野川(右手)が合流したあたりの飛び石

加茂川(出町橋)側を撮影

高野川(河合橋)側を撮影

飛び石【その4】《荒神橋の北》

 荒神橋の少し北にも飛び石があります。 ここの飛び石は写真でもわかる通り、所々に亀の形をした石があり、亀の背中を歩いて渡ります。 どうして、ここには亀の形をした石があるのか? この飛び石の西岸は「亀屋町」なので、町名にちなんで亀の形にしたのかも知れません。 飛び石【その4】《荒神橋の北》の場所はこの辺です。

荒神橋の北の飛び石

亀の背中を歩いて渡る

子供や大人の遊び場にもなっています

飛び石【その5】《丸太町通と二条通の間》

 丸太町通と二条通の間、冷泉通を少し下がった所に最後の(一番南にある)飛び石があります。 ここは冷泉通から歩いて来た人が西岸に渡るのに(もしくはその逆)普通に行き来するのに使っている人もいるようです。 (写真でわかるかどうか)鴨川の向こう岸に東西の道があります。
 ここの飛び石の形は所々に「千鳥」の形の石があり、少し離れた所に「舟」の形をした石があります。 鴨川の少し西の二条通まで高瀬川があり、昔は高瀬舟が航行していたので、それをイメージして船の形にしたようです。 「千鳥」の意味はわかりません。 歩いて渡る石を「舟」の形にして、離れた所にある石を「千鳥」にした方が良かったのではないかと思います。 飛び石【その5】《丸太町通と二条通の間》の場所はこの辺です。

丸太町通と二条通の間の飛び石

向こう岸には東西の道

団体さんのお通り

千鳥の形の石

舟の形の石
《舟の上に乗ってみたくなる?》
【動画】子供は走って渡っています

《鴨川の飛び石》の地図を表示する
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2008年07月09日

ビルにめり込んだ鳥居《錦天満神社(錦天満宮)》

錦天満宮の鳥居《両端はビルの中》
錦天満宮の鳥居《両端はビルの中》

鳥居の北側《鳥居の端はビルの中》
鳥居の北側《鳥居の端はビルの中》

鳥居の南側《鳥居の端はビルの中》
鳥居の南側《鳥居の端はビルの中》

錦天満宮の境内
錦天満宮の境内

 ビルにめり込んだ鳥居として有名な錦天満神社(錦天満宮)の鳥居です。

 鳥居は昭和10年に建てられたもので、その後、ビルを建てる時、敷地いっぱいに建てた為、鳥居がビルにめり込む形になりました。 『鳥居の部分だけ、ベランダにすれば良かったのではないか?』とも思うのですが、結果的には、これが有名になったので良かったのかも知れません。

 この写真を撮る時も、1人が連れて来た2〜3人に説明していたり、写真を撮っている人が2〜3人いました。

 京都では「あれね」という感じもありますが、テレビ朝日系の「珍衝撃映像バラエティナニコレ珍百景」でも「食い込んだ縁起もの」として紹介されました。

 錦天満神社(錦天満宮)という名前から想像がつく通り、学問の神様、菅原道真が祀られている全国にある天満宮の1つです。 「全国の天満宮の本家はどこ?」という疑問については福岡の太宰府天満宮は905年に廟が建立され、前身である安楽寺天満宮が創始。京都の北野天満宮は947年に社殿造営で、創建から考えれば大宰府天満宮の方が早いですが、現在では、太宰府天満宮と北野天満宮何れも総本社とされているそうです。

 錦天満神社(錦天満宮)の場所は「京都の台所」として有名な錦市場のある錦小路通と新京極通が(T字路の形で)交差した東側にあり、錦小路通が錦天満神社(錦天満宮)で途切れる形になっています。 繁華街にある神社なので、京都の神社としては「派手」です。

 鳥居は錦小路通の新京極通と寺町通の間にあり、鳥居の場所はこの辺です。

posted by 京都情報 at 00:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | 京都の面白スポット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする