2010年03月27日

蹴上インクライン〜南禅寺の桜・散策《前半》(2010.3.27)

大神宮橋から右手方向を撮影

 昨年3月28日の桜の時期にに蹴上インクラインの上流から下流まで散策したレポートを紹介しましたが今年も同じ時期に桜も咲き始めたので散策してきました。 今回は蹴上インクラインの上流から下流まで歩き、その後、南禅寺に行き、南禅寺の南の水路閣から疎水に沿って蹴上インクラインの上流まで歩きました。 1時間半(2km)程度の散歩でしたが、一度に紹介すると長くなるので2回にわけて紹介します。 まず、蹴上インクラインの上流から下流まで歩いて桜の様子を紹介します。
 結論を先に言いますと、昨年より2〜3日桜の咲くのは早いようですが、蹴上インクラインの桜は「もう少しで見頃」という状態で、南禅寺の桜は「何本かの桜は見頃になっている」という状態でした

琵琶湖疎水のトンネルの出口付近の桜

大神宮橋から左手方向を撮影

ここからインクラインを下に

《蹴上の疎水公園》のベンチでくつろぐ観光客

《蹴上の疎水公園》からインクラインを見た所

蹴上インクラインと桜(咲いている花もありますが、つぼみも多いです)

蹴上インクラインの両側に桜が咲いています

桜越しに都ホテルを見た所

桜越しにレンガ造りの旧蹴上発電所を撮影

蹴上インクラインの下の桜の方が咲いているようです

向こうに見えるのは南禅寺橋(今日は南禅寺橋の下を歩くことにします)

南禅寺橋の下から撮影

南禅寺橋をくぐって向こう側に

右手の階段を上がると《琵琶湖疎水記念館(入館無料)

インクライン下流の終点の噴水と桜

《蹴上インクライン〜南禅寺》の桜・散策ルートの地図も表示する
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2010年03月22日

蹴上インクラインの桜は咲き始め(2010.3.22)

南禅寺橋から桜越しにインクラインを撮影

 蹴上インクラインを通りかかると桜が咲き始めていたので写真を撮ってきました。 まだ、咲き始めの状態だったので南禅寺橋あたりの写真だけ撮ってきました。 数日後には開花が進んでいるでしょうから、その頃にはインクラインを歩いてみるつもりです。
 南禅寺橋の南西の桜は咲き始めの状態でしたが、南禅寺橋の北西の桜はもう少し咲いている感じでした。 南禅寺橋の場所はこの辺です。
 まわりの落葉樹はまだ落葉した状態だったので昔の写真と同じアングルで写真を撮ってみました。昔と比べて常緑樹が植えられているので見通しはよくないですが、昔の写真と比べて見ると様子が変わっている所がわかると思います。

南禅寺橋から昔の写真と同じアングルで蹴上インクラインを撮影
(昔と比べて常緑樹が多くなっています)

昔の写真(写真提供:まちかどの西洋館別館・古写真・古絵葉書展示室

南禅寺橋から北を見た所

南禅寺橋の北西の桜(咲き始めの状態ですが、まだ、つぼみも多いです)

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2009年06月13日

水路閣からインクライン上流の散策ルートの紹介(2009.6.13)

 「水路閣」は写真やTVで見た事がある人も多いかと思います。 水路閣の上や周辺の様子も含めて、水路閣からインクライン上流の散策ルートの紹介します。 水路閣の場所はこの辺で、南禅寺の南になります。

水路閣《琵琶湖からの運河の一部の水路橋で長さ約93m》

 水路閣の下流、上の写真の左手の方の様子です。 左下の写真は、先のまっすぐの部分は水路閣の上の水路で、手前の地上の水路のなった所でカーブしています。 その後、すぐに水路はトンネルになっていました。 この先は哲学の道沿いの疎水に行きます。

先のまっすぐの部分が
水路閣の上の水路

水路はすぐにトンネル
この先は哲学の道沿いの疎水

 今度は水路閣の上流の方に行ってみました。階段を上がると水路があります。 こちらも水路閣の部分はまっすぐで、地上の部分でカーブしています。 当時はカーブした水道橋(水路閣)を作る技術がなかったのでしょう。 残念ながら水路閣の上は通行禁止の柵があり、歩く事はできません。
 水路の上流方向に歩いて行くと、左手は水路、右手は急な坂の道が、しばらく、続きます。 10分ほど歩けば、インクライン上流の蹴上疎水公園まで行けます。

この階段を上がって
水路閣の上に・・・
先のまっすぐの部分が
水路閣の上の水路
上流の方向に歩いて行くと水路沿いの散策路が続きます

最初、水路の反対側は急なガケ

その後、水路の反対側は登り坂

水門が見えるとそろそろ終点
《歩いて10分ほど》
水門の横の小屋
《ここで水量を調整》
発電所に水を運ぶパイプ

公園の田辺朔郎の像

公園からインクラインを見た所
公園からインクラインを見た所

 水門の少し先にインクライン上流の蹴上疎水公園があります。 ここからインクラインを南禅寺橋あたりまで歩いて降りるのも良いし、大神宮橋まで行って、そこから階段を降りて地下鉄蹴上駅に乗って帰るのも良いでしょう。 インクラインの上流から下流までの散策ルートについてはこちらで紹介しています。
 今回の水路閣からインクライン上流までの散策ルートは、水路に沿った緩やかな登り坂なので歩くのも楽で、森の中を歩くので涼しく、これから初夏から夏の季節の散策路としても良いでしょう。

「水路閣」から「インクライン上流」までの散策ルートの地図も表示する
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2009年04月11日

蹴上インクラインの桜(2009.4.11)

大神宮橋から下流方向を撮影

 4月11日(土)の蹴上インクラインも天気がよく、人出も多く、桜も満開から散り始めの状態でした。 12日(日)も見頃でしょうが、1週間後になると、もうほとんど散っているでしょう。 蹴上インクラインの場所はこの辺です。

大神宮橋から上流方向を撮影(トンネルの前の桜も見頃です)

大神宮橋付近の桜

下に伸びたレール

《蹴上の疎水公園》あたりの風景

発電所の水路

公園から見たインクラインの桜

南禅寺橋から蹴上インクラインと桜を撮影
南禅寺橋から蹴上インクラインと桜を撮影

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2009年04月04日

雨の蹴上インクラインの桜(2009.4.4)

蹴上インクラインの上流

 今日は天気予報通り、雨になりました。 土日に何ヶ所か行く予定で日曜1日だけでは回り切れないので雨だったけど小降りだったので出かける事にしました。
 蹴上インクラインは雨でも以前から予定していた観光客でしょうか、かなりの人がインクラインを歩いていました。 桜も「見頃」という状態ですが、まだ、つぼみがある木も多く、咲き始めた所なので雨が降っても、それほど花びらは散っていなかったです。 蹴上インクラインの場所はこの辺です。

疎水のトンネル付近の桜

桜の花のアップとインクラインのレール

下に伸びたレールと桜のトンネル

《蹴上の疎水公園》の桜

《蹴上の疎水公園》の桜

インクラインの桜と人出

桜のアップとインクライン

《蹴上インクライン》の桜

南禅寺橋から《蹴上インクライン》を撮影

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2009年03月28日

蹴上インクラインの散策ルートの紹介《桜の季節編》(2009.3.28)

地下鉄蹴上駅「出入口1番」

日向大神宮の石柱と鳥居

 蹴上インクラインの桜が咲き始めたので散策ルートと共に紹介します。 蹴上インクラインの上流から下流に歩いて南禅寺に行き、南禅寺から哲学の道を銀閣寺まで歩くコースが(特に桜の季節には)お薦めですが、今日は地下鉄蹴上駅から蹴上インクラインの上流から下流に歩くコースを紹介します。
 まず、地下鉄蹴上駅の「出入口1番」から出て、左手の方向(坂を上がる方向)に歩いて行くと、50mも歩けば左手に《日向大神宮》の石柱と鳥居があります。 ここを左に曲がって階段を上がって行けば《大神宮橋》があり、ここが蹴上インクラインの上流になります。
 《大神宮橋》から疎水のトンネルを撮影しましたが、小さな写真ではわかりにくいですが(クリックすると大きな画像で表示されます)、左手のトンネルの入り口付近の桜も咲き始めています。 地下鉄蹴上駅の場所はこの辺です。

階段を上がると大神宮橋
(左に曲がるとインクライン下流)

大神宮橋から右手方向を撮影
(左のトンネル付近の桜も咲き始め)

ベンチでくつろぐ観光客

 《大神宮橋》を渡って、さらに坂道と階段を上がって行くと《日向大神宮(ひむかいだいじんぐう)》があります。
 《大神宮橋》の手前から左折して左の方に行くと、蹴上インクラインを歩いて下りる事ができます。 このあたりは噴水や石のベンチもある公園(蹴上の疎水公園)になっていて、下から上がってきた人が休憩できるようになっています。
 今回は、ここから蹴上インクラインを下の方に歩いて行きました。

蹴上の疎水公園の噴水と石のベンチ
蹴上の疎水公園の噴水と石のベンチ

公園から桜ごしに都ホテルを撮影

下にのびたインクラインのレール

蹴上インクラインの桜

桜の木の下を蹴上インクラインのレール沿いに歩いて降ります

 途中で絵を描いている人がいました。 絵を描いているだけではなく、1枚千円で売っていました。 千円なら高くはないので1枚買いました。
 南禅寺も桜の名所ですが、まだ、咲いていないでしょうから、今回は南禅寺には行かず、南禅寺橋まで行って、そこから戻りました。 蹴上インクラインの突き当たり(その先は疎水)の右手に「琵琶湖疎水記念館(入館無料)」があり、古い写真などが展示されているので、ここに立ち寄っても良いでしょう。、
 蹴上インクラインを上から下に歩いたので坂道を登るより楽でしたが、蹴上インクラインは「砂利道」で少し歩きにくいので、女性の人は履物には気を付けた方が良いでしょう。

絵を描いている人
(絵を売っている人)
南禅寺橋の手前
左手から歩道に出られる
南禅寺橋から蹴上インクラインを見た所

【追記】
 2010年3月27日の《蹴上インクライン〜南禅寺の桜・散策》【前編】【後編】も参考にして下さい。

《蹴上インクラインの散策ルート》の地図も表示する
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2008年09月06日

蹴上インクライン上流(昔の写真と今の写真を比較)

大神宮橋の上から撮影
大神宮橋の上から撮影

「琵琶湖疎水記念館」に展示の写真
「琵琶湖疎水記念館」に展示の写真

2009.3.28 撮影
落葉時(2009年3月28日撮影)

 蹴上インクライン上流の舟を台車に載せたり降ろしたりしていた所は今はどうなっているのかと思って撮影してきました。 写真を撮影したのはこの辺の大神宮橋の上からです。

 「琵琶湖疎水記念館」に昔の写真が展示されていて、同じアングルで撮影したつもりですが、少し角度が違っていました。 今回、橋の上から撮影した大神宮橋は大正12年3月建造と刻まれており、古い写真が撮影された時には、まだ、出来ておらず、古い写真はもう少し(2〜3m位)後ろから撮影したものと思われます。

 写真の左上にトンネルの入り口が見えますが、これは今も昔も変わっていないようです。 今回、撮影した写真では右上の「インクラインの巻上機室」の部分は葉が繁ってよく見えないですが今は埋め立てられて浄水場の取水施設の建物が建っています。

 インクラインの下流の様子はこちらで紹介しています。


【追記】
 落葉時に同じようなアングルで写真を撮ったので紹介しておきます。 こちらの写真の方が「明治26年頃」の写真に近いアングルで撮れたと思います。

 右手の「インクラインの巻上機室」の前の部分が埋め立てられて右手の岸のラインは変わっていますが、左手のトンネルからの岸のラインはあまり変わっていないです。

CIMG1284.jpg CIMG1284.jpg
レンガ造りのポンプ室

「インクラインの巻上機室」は
今は浄水場の取水施設
CIMG1284.jpg CIMG1296.jpg
橋の上から反対側を撮影

復元された台車と舟

CIMG1293.jpg CIMG1300.jpg
下に伸びるレール

橋の下を流れる疎水と水門

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2008年08月28日

琵琶湖疎水記念館(入館無料)

 「琵琶湖疎水記念館(入館無料)」という看板があったので中に入ってみました。 建物は綺麗で建物からの景色も良い所に建てられています。 「琵琶湖疎水記念館」の場所は、この辺です。

CIMG1247.jpg CIMG1256.jpg
「琵琶湖疎水記念館」
の案内の看板と建物

「琵琶湖疎水記念館」
から見た景色

 「入館無料」なので、あまり期待はしていませんでしたが、個人的に興味深いものとしては、まず、インクラインの模型があり、他に昔の写真や工事当時のイラストなどが展示されていました。(写真をクリックすると大きな写真が表示されます)
 総合的な感想としては「無料なら覗いてみても良い」「この内容で入館料は取れないだろう」「京都市上下水道局が税金を使っているので運営できるけど、民間では運営できないだろう」という所です。
 基礎知識のない人にとっては「文字による説明」と「展示物」だけでは、あまり面白くなく、琵琶湖疎水の歴史について20〜30分のビデオを紹介するコーナーでもあれば、もう少し興味深い展示になるのではないかと思います。 運河は傾斜をつけないと水が流れないので正確な測量が必要で、明治時代に実現させたのは相当な努力や苦労があった筈で、そういう苦労話などをビデオで紹介すれば興味深い展示になるでしょう。

CIMG1268.jpg CIMG1270.jpg
発電所などの昔の写真

インクライン上流の昔の写真

CIMG1260.jpg CIMG1280.jpg
インクラインの模型

インクライン下流の昔の写真

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2008年08月24日

蹴上インクライン(昔の写真と今の写真を比較)

keage_frombridge.jpg
南禅寺橋の上から撮影

old_incline.jpg
写真提供:
まちかどの西洋館別館・
古写真・古絵葉書展示室


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落葉時(2009年3月12日撮影)

桜の時期(2009年4月11日撮影)
桜の時期(2009年4月11日撮影)

 琵琶湖疎水は「京都の水の確保」「京都と滋賀間を舟で人と貨物を運搬」「水車動力」などの目的で作られ、蹴上の落差を利用して発電所を作ったので舟で往来する事ができないので蹴上インクラインを作りました。 インクラインとは舟が上がれない急な坂を貨車を使って引っ張り上げるための施設(ケーブルカーの一種)の事です。 蹴上インクラインは延長581.8mで世界最長で、36mの標高差があり、勾配が15分の1で急なので、三十石舟をそのまま台車に乗せて上下させました。

 右上の写真はこの辺の南禅寺橋の上から撮影したものです。

 同じ南禅寺橋の上から写したと思われる古い写真があり、了解が得られたので紹介します。 その後、桜の木が植えられ、夏なので葉が茂って、今はまわりの景色がよく見えませんが、冬に撮影すると右上のレンガ造りの発電所の建物も写るかも知れません。 (古い写真の右上に写っている路面電車は今は廃止されています)


【追記】
 落葉時の写真を撮影してきましたが、雑草もなく、すっきりして、レールの様子もよくわかります。 しかし、街路樹が植えられているので、右上のレンガ造りの発電所を、この位置から撮影する事はできませんでした。

 桜の時期の写真も撮影してきましたが、桜の時期には多くの人で賑わいます。 (桜の時期に蹴上インクラインを上流から下流まで歩いてレポートしていますので、こちらも参考にして下さい)

台車が復元されています
台車が復元されています

南禅寺橋から北の方向を撮影

南禅寺橋の下を通るレールを撮影
 もう少し上がった所で撮影したのが右の写真で、右上に復元された台車があります。 歩道から、このレールに入る所に特に柵はなく(写真に写っている柵は歩道と車道を分離する柵)インクラインの下流から上流まで散策できます。 写真で見ればわかるかと思いますが「鉄道のレールと比べて幅が広い」です。 鉄道のレールは車体と比べてかなり狭いですが、レールの幅は台車の幅とほぼ同じで2m弱あります。
 古い写真ではインクラインとして稼動していた時はレールの中央に台車を引き上げるケーブルが張られていたようですが今はこのケーブルは撤去されています。

 南禅寺橋から反対の方向(北の方向)を写したのが右の写真です。 夏なので草が繁っていますが、手前の草がない部分(これは「琵琶湖疎水記念館」に行く通路)にレールがあるのが見えると思いますが、そこから先にレールが延びて、先の疎水下流で台車に舟を載せたものと思われます。

 疎水の舟運としては、明治44年に渡航客約13万人(1日平均約400人)を記録していますが、大正4年に京阪京津線が開通し、渡航客は約3万人に減少しました。 その後は貨物輸送として活躍し、大正14年に22万3千トン、1日約150隻の往来を記録したのがピークで、昭和26年9月に砂を積んだ30石舟を最後に舟運60年の使命を終えたとの事です。

 インクラインの上流の様子はこちらで紹介しています。

posted by 京都情報 at 03:33 | Comment(2) | TrackBack(0) | 蹴上インクラインの紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする